私は、保育園の年長の時から小学六年生までの間ピアノ教室に通っていました。私が自分から母親に「ピアノをやってみたい」と言い出したのがきっかけで教室に通うようになりました。週に一度教室には通っていました。
週一のピアノ教室
私の通っていたピアノ教室は、先生が自宅で開放している個人の教室でした。先生の年齢は覚えていませんが、60代くらいの方でとても優しくて明るく元気だった印象があります。私は小さい頃から人見知りで人と話すのが苦手だったのですが、先生はたくさん私に話かけてくれ、いつも明るい雰囲気の中でレッスンして下さっていました。レッスンは週に一回で一時間程度一対一でやって下さっていました。個人の教室だったので、大きな発表会などは特になく、個人のペースに合わせて毎回丁寧にレッスンして下さいました。まず、基本のリズム練習から始まり、1〜2曲程度練習を行っていました。曲が一通り弾くことができるようになると、次の曲に進むことができました。ほとんど楽譜の読み方など筆記のレッスンはなく、実践練習が主でした。常に1対1でレッスンして下さっていたので、安心感がありましたし、苦手な部分を重点的に教えてもらうことができていたのでとても良かったです。先生はいつも明るく、失敗しても決して怒らず、丁寧に教えて出さっていたのがとても印象的です。私はどちらかというと褒められて伸びるタイプなので、そんな私にピッタリの教室だったと思います。
練習がとても苦手
ただ、私はピアノ練習がとても苦手でした。自宅に電子ピアノを買ってもらっていたのですが、練習自体が苦手で自宅ではほとんどピアノを弾くことがなかったです。母親は、「せっかくピアノを買ってあげたのだから、しっかりと練習しなさい」といつも厳しく言っていました。私はそれを言われる度に嫌気がさし、全く練習しようとしませんでした。母親は元々小さい頃からピアノに憧れていて、ピアノがやりたかったようなのですが、家庭の事情からそれが叶わなかったようです。それで、娘の私にその想いを託し、ピアノができるようになってほしいと強く願っていたようです。大人になってみるとその当時の母親の気持ちが分かるような気がしますが、当時は母親から言われれば言われるほど嫌になり反抗してばかりでした。ピアノの先生も私の上達速度が明らかに遅かったので自宅練習をしていないことは気づいていたと思います。しかし、先生は自宅練習のことを私には聞かず、攻めるようなこともほとんどありませんでした。私はそんな先生の対応や大きな発表会がないことに安心し、ほとんど練習しなかったです。今思うとしっかり練習して、自分のものにしておけば良かったなと少し後悔しています。
まとめ
ピアノはほとんど上達することなく、小学校卒業を期に辞めてしまいました。しかし、中学入学後そのまま吹奏楽部に入りました。ピアノをいつも身近に感じていたので、吹奏楽部への入部は自然な流れでした。ピアノは弾けるようにはなりませんでしたが、音楽分野でその当時のレッスンの経験を活かして活動ができたので良かったと思っています。